フランス、パレスチナ支持のデモを全面禁止
今回の禁止措置は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが週末にかけイスラエルに大規模な攻撃を仕掛けたのを受けて発表された。攻撃では1200人以上が死亡した。
イスラエルとパレスチナの対立が前例のない水準にまで激化する中、それぞれを支持する抗議行動が世界中で起こった。一部は暴力的な衝突に発展している。
仏レピュブリック広場に集まり叫ぶデモ参加者ら=12日/Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images
フランスのマクロン大統領は12日、国民向けの演説でフランス国民の団結を呼びかけた。
冒頭のデモの参加者は口笛を鳴らし、拍手をしながら「我々は皆パレスチナ人だ」「パレスチナは生き延びる。パレスチナは勝利する」といったスローガンを叫んだ。
参加者の一人はロイター通信の取材に答え、デモの禁止について「法の支配の下にあって正常なことではない」と語った。
別の参加者は、伝統的なパレスチナ人のスカーフを身につけていたことで135ユーロ(約2万円)の罰金を取られたと明らかにした。