フランス軍、ニジェールから年内撤退へ マクロン大統領が表明
(CNN) フランスのマクロン大統領は24日、西アフリカのニジェールから年内に駐留軍を撤退させると発表した。ニジェールで7月に軍事クーデターが起きてから、同国との間で緊張が高まっていた。
マクロン氏はニジェールで成立した軍事政権について「もはやテロと戦おうとしていないため、協力を打ち切る」と述べた。「ニジェールに駐留しているのは、国内政治に対応してクーデター勢力の人質になるためではない」とも強調した。
フランスは軍事政権を承認せず、クーデターで追放されたバズム大統領を唯一の正統な元首とする立場を貫いている。
マクロン氏は、駐留部隊を今後数週間から数カ月の間に整然と帰国させると説明。平穏に撤退できるよう、「クーデター勢力」と調整して進める姿勢を示した。
ニジェールの軍事政権は国営テレビを通し、フランス軍の撤退を「ニジェールの主権に向けたさらなる一歩」と受け止める声明を発表。「わが国の領内で帝国主義、新植民地主義の部隊はもはや歓迎されない」「ここに存在することで国益や国の将来を脅かすような人物や機関、組織は好むと好まざるとにかかわらず、われわれの祖国から退去しなければならない」と述べた。