穀物輸出協定からの離脱、プーチン氏が「大きな過ち」 仏大統領
(CNN) フランスのマクロン大統領は18日、ロシアのプーチン大統領が、黒海を通じた穀物輸出の協定から離脱することで食料を「武器化」するという決断を下し「大きな過ち」を犯したと述べた。
マクロン氏はブリュッセルの欧州連合(EU)理事会で記者団に対し、ロシアは国連が仲介した協定に参加したことで多くの国々に対して「大きな責任」を負うことになったと述べた。
マクロン氏は「中東やアフリカ、アジアの国々でさえ、これらの協定に大きく依存しており、ロシアの一方的な決定によって影響を受けることになる」と述べた。
マクロン氏は「プーチン大統領の誠実さや公共の利益への関与をまだ疑っている人々にとって答えは明白だ。プーチン氏は食料を兵器化することを決断した」と指摘。食料の兵器化は「大きな過ちだ」と述べた。
マクロン氏は、穀物や肥料などの輸出を促進することがフランスの責任だと強調した。
穀物輸出の協定は、世界の食料価格を安定させ、ウクライナの輸出に依存している発展途上国に安心をもたらすために不可欠であることがわかった。特にウクライナは、国連世界食糧計画(WFP)にとって主要な穀物供給国となっている。
欧州委員会によれば、ウクライナは小麦の世界市場で10%を占めている。トウモロコシの市場では15%、大麦の市場では13%を占めているという。