人質200~250人を拘束、イスラエルの空爆で22人死亡 ハマスが主張
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは16日、現在拘束中の人質の数について、少なくとも200~250人だとした。7日に実施したテロ攻撃で拘束したとしている。軍事部門「カッサム旅団」の報道官が明らかにした。
報道官はビデオ声明で、同旅団が約200人を拘束していると発表。残りの人質は他の「軍事組織」が拘束中だとした。
その上で、ガザにいる人質の正確な人数は断定できないと付け加えた。イスラエル軍が休みなく爆撃を行っているためだという。
これより前、イスラエル軍は、少なくとも199人がガザ地区で人質にとられていると発表していた。
カッサム旅団の報道官はまたガザの人質22人がイスラエル軍の空爆で死亡したと主張。このうちイスラエル人のアーティスト1人が14日に死亡したと明らかにした。
CNNはこうした主張について独自に確認できていない。
報道官はカッサム旅団の意向として、「機会が訪れれば」外国籍を持つ人質を解放する考えを表明。これらの人質の保護に「尽力している」と述べた。
また誰であれイスラエル軍に従軍する外国人は「直接の敵」と見なされることになると警告した。
一方、ハマスの前指導者、ハーリド・マシャアル氏は16日、生放送のテレビインタビューに答え、ハマスが現時点で「十分な数の人質」を拘束していると指摘した。そこにはイスラエル国防軍(IDF)ガザ師団の幹部も含まれているとし、これだけの人数がいればイスラエル国内の刑務所にいるパレスチナの囚人数千人の釈放が可能になるとの見方を示唆した。
今回の戦いの目的にはこうした囚人の釈放が含まれるという。
その上で、ハマスは軍人と民間人・外国人について別々に対応する方針だと同氏は説明。ハマス指導部による人質の処遇は国際的、人道的な法律に従ったものになると述べた。
CNNは人質の扱いに関するマシャアル氏の主張を確認できていない。