ガザの外国人、最大500人が脱出の見通し カタールの仲介で
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区にいる外国人450~500人が、エジプト境界のラファ検問所から脱出するとの見通しが明らかになった。
CNNが事情に詳しい関係者3人から情報を入手した。
検問所のパレスチナ当局者はCNNに、通過予定の450人が待機していると述べた。交渉の状況に詳しい関係者1人は外国人500人が脱出すると語り、境界付近の別の関係者は478人に通過許可が出たとしている。
移動がいつ始まるのかは未定。
関係者らによると、イスラエルとイスラム組織ハマス、エジプト間の交渉をカタールが仲介し、米国も協調した。
外国人と民間の重篤な負傷者が対象で、ハマスに拘束されている人質の解放交渉とは区別されている。
CNNはこれに先立ち、パレスチナ人の負傷者81人が1日午前、数百人の外国人とともにラファ検問所に到着するとの情報を得ていた。現地ではエジプトの救急車80台が待機している。
一方、西側当局者がCNNに語ったところによると、ラファの第1陣の中に米国人は含まれていない。CNNが入手した政府内の文書によれば、米国人のガザ脱出は早ければ2日に始まると見込まれる。
ブリンケン米国務長官は31日、上院歳出委員会の公聴会で、ガザ地区では米市民400人とその家族の合わせて1000人前後が立ち往生していると報告。このほかにも脱出を希望している外国人が約5000人いると述べた。