国連運営のガザの学校に攻撃、避難していた20人超が死亡 支援機関
(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は2日、パレスチナ自治区ガザ地区でUNRWAが運営する学校に避難していた20人超がイスラエル軍の同日の空爆で死亡したと明らかにした。
ラザリーニ氏によると、ジャバリヤとアルシャティの難民キャンプにある学校について「極めて受け入れ難いニュース」を受け取ったという。同氏は「過去数時間で約2万人が身を寄せていた学校3校が攻撃を受けたとの報告を受けた」とCNNに語った。これらの攻撃で、ジャバリヤで20人以上、アルシャティで少なくとも1人が死亡したとみられるという。
CNNはイスラエル軍にコメントを求めている。
ロイター通信の2日の映像には、ガザ市近くのジャバリヤ難民キャンプの被害状況が映っている。SNS「テレグラム」に投稿された長さ5分ほどの別の映像はUNRWAが支援しているジャバリヤ小学校の空爆現場をとらえており、血まみれの遺体が床のあちこちに横たわり、その周辺で人々が叫んでいる。
ラザリーニ氏は「これらはガザ北部にあるUNRWAが運営する学校で、家を追われた人々を保護していた」と説明。「避難所となっていることは明確に通知されていた」とも語り、イスラエル軍はそうした避難所の場所を把握していたとみられる。
ジャバリヤの北西に位置するアルシャティ難民キャンプの学校も攻撃を受けた。そこに避難していた女性はCNNの取材に対し、「学校が攻撃を受け、私たちは叫び始めた。本当に恐ろしかった」と振り返った。
別の男性は「安全だろうと思って国連の学校に避難していた。それが破壊されつつある。避難者の大半は女性と子どもなのは、男性の多くが死亡しているからだ。彼らには何の罪もない」などと語った。