ガザの医療は「極限状態」、赤十字が警告

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(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)は8日、イスラエルが攻撃を続けているパレスチナ自治区ガザ地区の医療物資が不足しており、ガザの医療は「極限状態」にあると警告した。

同日発表された報道資料の中で、ICRCの戦傷外科チーム責任者トム・ポトカー氏は「先週、子どもが生存できないやけどを負っていると父親に告げなければならなかった。48時間後にがれきの中から運び出された若い患者を治療しなければならなかった」などと活動状況を報告した。ポトカー氏は現在、ガザ南部ハンユニスにある病院で治療にあたっている。

ポトカー氏によると、在庫が尽きつつある医療物資の中でも特にやけど用の包帯が不足している。また、麻酔や鎮痛剤も足りていないという。

ポトカー氏は現地の状況について「ICRC職員、現地職員共にかなり疲弊している。暮らしはかなり質素で、食べ物もあまりない。だが、もちろんガザの人々が現在直面している苦しみに比べれば何てことはない」と述べた。

ICRCによると、医療施設向けの物資を輸送していたトラック7台の車列が7日に攻撃を受けた。2台が損傷し、運転手1人が軽いけがを負ったという。

ICRCのガザ地区事務所のウィリアム・ションバーグ代表は「トラック1台が影響を受け、運転手1人が負傷するなど、輸送の安全確保に深刻な問題があったため、意図した通りに計画を進めることができなかった」と説明した。

それでも、主要な病院のひとつであるシファ病院には、運んでいた支援物資の大半を届けることができたという。「だが、人道支援団体が活動し、市民の差し迫ったニーズを満たせるような状況ではない」とションバーグ氏は指摘した。

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