中国北東部で季節外れの大雪 交通混乱、体育館の崩落で死者
香港(CNN) 中国北東部で例年よりも異常に早い大雪が降り、交通機関が混乱したり学校が休校になったりするなどの影響が広がった。国営メディアによると、中国北東部の初雪は例年であれば11月下旬から12月初旬に観測される。
中国最北に位置する黒竜江省では7日、暴風雪のため列車51本が運行中止になった。省都ハルビンの国際空港は6日、400便以上が欠航となり、小規模な空港では全便が欠航となったところもあった。
ハルビンの学校や幼稚園などは6~7日にかけ、全校が休校となった。
黒竜江省のチャムスでは6日、暴風雪の中で体育館が崩落し、内部に閉じ込められた生徒3人が死亡した。
新華社通信によると、中学生7人がバスケットボールをしていたところへ屋根が崩落し、3人は脱出したものの4人が下敷きになった。
体育館は2018年に完成し、20年の安全点検にも合格していたといい、当局が捜査を続けている。
季節外れの大雪に見舞われた黒竜江省ハルビン/Xie Jianfei/Xinhua/Getty Images
黒竜江省では今年7月にもチチハル市の学校で体育館の屋根が生徒たちの上に崩落し、11人が死亡していた。
相次ぐ崩落を受け、国民の憤りや建築物の品質や安全性に疑問を投げかける声は強まっている。
ハルビンには5~6日にかけ、最も高い警戒レベルの暴風雪警報が出されていた。
隣の吉林省では6日、高速道路の入り口200カ所以上が大雪のために封鎖された。
各地の警報は7日には解除されている。