ガザ北部、最大50%の建物が損傷か 6週間にわたる戦争で
(CNN) イスラム組織ハマスが先月7日にイスラエルに対する攻撃を行って以降、パレスチナ自治区ガザ地区の北部とガザ県の建物のうち最大50%が損傷していることがわかった。米ニューヨーク市立大学大学院センターと米オレゴン州立大学が合成開口レーダー(SAR)の衛星画像を分析して明らかになった。
今回の分析では10月7日から11月18日の間の違いを調べた。
分析によれば、ガザ全体の建物の少なくとも20%が損傷した可能性が高い。
ガザ北部では約1万8300軒から2万3500軒の建物が損傷した可能性が高く、これはガザ県の建物の40%から51%に相当する。
ガザ市が位置するガザ県では、2万4600軒から3万1300軒が戦闘によって被害を受けた可能性が高く、これは同県の建物の40%から50%に相当する。
研究者はCNNの取材に対し、今月10日以降、ハンユニスとディール・バラフで建物の被害が著しく増えていると述べた。これらの地域では、イスラエル軍が繰り返し、民間人に対して避難を呼び掛けている。
イスラエルのガラント国防相は先週、イスラエル軍がガザ北部を支配下に置いたと述べていた。
イスラエル軍はガザ南部の一部でビラをまき、ハンユニス東部の人々に対して、知っている避難所に移動するよう警告した。これは、イスラエル軍の地上侵攻が南部に拡大する可能性を示唆している。