人質に取られていた4歳児が解放 イスラエル・ハマス紛争
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の武装勢力ハマスによって先月7日にさらわれた米国とイスラエルの二重国籍を持つアビゲイル・エダンちゃん(4)が26日、16人の人質とともに解放された。イスラエルとハマスが休戦合意を結んで以降、米国人の人質が解放されたのは今回が初めて。
バイデン米大統領はマサチューセッツ州ナンタケットでの演説で解放を歓迎した。現在アビゲイルちゃんが愛情と治療と「必要なサポート」を受けており、「一時的な休戦がここで終わらないことを期待する」と述べた。
バイデン氏によれば、「想像を絶するトラウマを経験した」アビゲイルちゃんは、目の前で母親を殺害された後、父親のもとに駆けつけたという。身を挺(てい)して娘を守った父親も殺害された。
人質と行方不明者の家族を代表する会の広報担当者によると、アビゲイルちゃんは他の子どもの人質とともにシュナイダー小児病院に搬送されたという。
ホワイトハウスは26日の声明で、「アビゲイル・エデンちゃんの解放を受け、バイデン大統領は本日午後、米国とイスラエルにいる家族と電話で話をした」と発表した。
解放されたアビゲイル・エダンちゃん/Elizabeth Hirsh Naftali
アビゲイルちゃんの大おばといとこは26日に共同声明を発表し、バイデン氏、カタール政府、その他非公式ながら人質解放に携わった関係者に感謝を述べた。
2人は「この日を心待ちにしていた。アビゲイルが無事帰国の途につき、安堵(あんど)と感謝で言葉も出ない」と述べた後、「今後もまだとらわれている人質の家族を支援していく。人質の安全かつ速やかな帰還の実現に向けて引き続き尽力する」と続けた。
4日間の休戦停止で釈放される人質50人の中には、行方が分からなくなっている米国人女性2人も含まれているとみられる。