どこへ行っても空爆と飢え、ガザ住民に迫る死の恐怖
イスラエルとハマスの戦争は9週間目に入り、必死に生き延びようとする人々による略奪が伝えられるなど、社会秩序は崩壊し始めている。10月9日以来、イスラエルは200万人あまりのパレスチナ人が暮らすガザ地区の水、食料、電気を途絶えさせた。
12月4日にCNNの取材に応じた住民の男性は「めちゃめちゃだ」と言った。背後では大勢の人たちががれきの下敷きになった物資をあさっていた。孤児院も攻撃されたとこの男性は話している。
自宅が破壊されたという別の住民の男性は、飢えがガザの住民を絶望的な行動に駆り立てていると語った。「あの人たちを見てほしい」とがれきをかき分ける人たちを指さした男性は、「全部飢えのためだ」と訴えた。
国連世界食糧計画(WFP)によると、ガザは全住民が食糧支援を必要としている。今回の衝突が始まった時点でWFPはパン店23店舗を運営していたという。「だが食料システムは崩壊している。WFPが運営していた最後のパン店は、燃料もガスもなくなって閉鎖した」(WFPのウェブサイト)
デイルアルバラのパン店バラカベーカリーは、パンを提供して住民の苦しみをやわらげてくれていたと別の住民は言い、「パン店は軍事作戦から除外すべき」「(パン店に対する)攻撃はテロとみなすべき」と話す。