ガザ南部と中部で民間人の死傷者多数、激しい戦闘と空爆続く

（ＣＮＮ） パレスチナ自治区ガザ地区南部と中部にある複数の病院に１３日、死傷した民間人が多数運び込まれている。

ガザ南部のナセル病院は、４５人が殺害されて遺体が病院に運ばれてきたことを明らかにした。同病院には激しい戦闘や空爆が続くハンユニスからの犠牲者が次々に搬送されている。

南部ラファにあるクウェイティ病院の医療スタッフは、同地の住宅２棟が空爆され、１９人の遺体が収容されたと語った。ラファ東部にある別の病院にも死者や大勢の負傷者が搬送されているという。

中部デイルアルバラにあるアクサ殉教者病院で１３日に撮影された映像には、デイルアルバラに対する攻撃が伝えられた後、大勢の死傷者が運び込まれる様子が映っている。

映像は、担架に乗せられて救急車で搬送されてくる男女の姿や、病院入り口前に置かれた遺体袋をとらえていた。

病院内では混乱状態の中、ほどんどの患者が床の上で手当てを受けていた。手足に重傷を負った患者や蘇生措置を受ける患者もいた。

イスラエルのガラント国防相は１３日、国際社会の圧力を受けて空爆を減らしたのかという質問に対し、「我々はガザ北部と南部の両方で猛攻を加えている」と述べ、「我々がやることは誰にも決めさせない」と強調した。

国連パレスチナ難民救済事業機関（ＵＮＲＷＡ）によると、ガザ中部と南部でＵＮＲＷＡが運営する医療施設２２カ所のうち、今も稼働しているのは８施設。１３日現在、ガザ地区には推定５万人の妊婦がいて、１日に１８０人以上が出産しており、産後の女性や高リスク妊娠の女性計１８８人が医療施設で診療を受けていた。