テルアビブで数十人がデモ、軍による人質誤射の報道後
(CNN) イスラエルの商業都市テルアビブでは15日夜、軍の拠点の前で数十人がデモを行い、パレスチナ自治区ガザ地区に残る人質の救出に向け直ちに行動を取るよう求めた。
デモは人質の家族が呼び掛けた。これより前、イスラエル国防軍(IDF)がガザ北部でイスラエル人の人質3人を誤って射殺したことが報じられていた。
現地の目抜き通りは一時、デモ隊によって封鎖され、「今すぐ全員(の解放を)」と連呼する声が響いた。
イスラエルでは今月前半、解放された人質とネタニヤフ首相の会談の様子を録音した音声が流出し、政府の行動に大きな怒りが向けられていること、ガザ地区でハマスに捕らわれている人の恐怖が続いていることが明らかになっていた。
ネタニヤフ氏は人質3人の誤射による死亡を「耐え難い悲劇」と形容し、「深い悲しみ」を表明。X(旧ツイッター)に「イスラエルの全国民と同様に、私も深い悲しみに頭を垂れ、拉致された大切な息子3人の死を悼んでいる」などと書き込んだ。
ガラント国防相も人質の遺族に弔意を示し、「すべてのイスラエル人にとって痛ましい出来事」「不屈の姿勢を保って作戦を継続しなくてはならない。人質と国民のため、そして我が国の兵士のためだ」と述べた。