フランス高級ホテルのレストランでいじめ疑惑、ミシュラン星シェフが辞任
(CNN) フランスの高級ホテルでミシュランの一つ星を獲得したレストランのシェフ、オレリアン・ラルジョ氏が、ホテル内でのいじめに関する疑惑が浮上したことを受け、今月21日に辞任したことが分かった。ハイアット・グループが28日、CNNに明らかにした。
事件が伝えられたのは、フランス南西部ビアリッツにあるハイアット系列のホテル「オテルデュパレ」。ラルジョ氏は同ホテル内のレストランを経営していた。
ハイアット・グループはCNNに寄せた声明の中で、「ホテル内の事案に関する憂慮すべき告発と画像」を受けてラルジョ氏が辞任したことを確認。「当該事案は我々の価値観を反映しておらず、適切な措置が講じられた」とした。
この問題を最初に報じた地元紙シュド・ウエストは複数の関係者の話として、若いアシスタントがレストランのスタッフやラルジョ氏のいる前で、裸で椅子に縛り付けられたと報道。「被害者の口にリンゴ、尻にニンジンという姿の動画が撮影され、SNSで共有された」と伝えている。
CNN提携局のBFMTVによると、この報道についてラルジョ氏は「中傷目的の虚偽発言」と反論する声明を発表し、自分たちのチームに対する悪質な攻撃と位置付けた。
BFMTVは、検察がこの事件に関する捜査を開始したと伝えている。
SNSに出回っていた問題の動画は削除された。
レストランの公式サイトによると、ラルジョ氏は2020年に同ホテルのレストランのシェフに就任し、ミシュランの一つ星獲得に貢献した。