イラン大統領、イスラエルに「重い代償払う」と警告 イラン国内の連続爆発受け
(CNN) イランのライシ大統領は、3日に同国南部で発生した2度の爆発を巡ってイスラエルを非難した。4年前に米軍に殺害されたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の追悼式の最中に起きた爆発では、100人を超える死者が出ていた。
ライシ氏はテレビ放送された演説で、「シオニスト(ユダヤ人民族主義者)の体制に警告する。疑いなくお前たちはこの罪に対する重い代償を払うことになるだろう。これまで犯してきた罪についても同様だ」と強調。イスラエルが受ける罰は「後悔の念を呼び起こす過酷なもの」になるだろうと警鐘を鳴らした。
イスラエルはCNNの取材に対し、イランでの爆発についてコメントしなかった。イランが「テロ攻撃」と呼ぶこれらの爆発では、ここまでいかなる組織からも犯行声明は出ていない。
米国務省のミラー報道官は3日、米国は爆発に関して独自の情報を一切持っていないと明らかにした。また国務省として「イスラエルの関与を信じるいかなる理由もない」と述べた。
イランの国営テレビによると、2度の爆発のうち少なくとも1つは爆弾によるもの。1回目の爆発はソレイマニ氏の墓から700メートル、2回目の爆発は1キロ離れた場所で発生したと報じられた。
ソレイマニ氏は2020年にイラクのバグダッド国際空港で、当時のトランプ米大統領が命じた米軍による空爆で死亡した。