イスラエル首相、「ガザ終戦前にエジプト境界封鎖が必要」
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は13日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザ地区での終戦前にエジプト境界の「フィラデルフィア・ルート」を封鎖する必要があると主張した。
会見は、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘開始から100日が経つのに合わせて開かれた。
フィラデルフィア・ルートは、同地区南端とエジプトとの境界に沿った全長14キロの回廊地帯。
ネタニヤフ氏は「ハマスを壊滅させて武装解除しても、軍事装備やほかの殺傷武器がここから流入し続ける。当然、封鎖する必要がある」と述べた。
イスラエルが同ルートを掌握する方法はいくつかあるとしたうえで、決まったのは閉鎖する方針だけで、どう進めるかは未定だと語った。
またネタニヤフ氏は同日、現在避難しているガザ北部の住民について、戦争が続く限り帰還は認めないと言明した。
これは国際法に沿った判断だと述べ、「戦闘地帯から退去させた民間人を、危険が続く間に連れ戻すことはしない」と説明した。
現地の国連機関によると、ガザ地区ではイスラエルとハマスの衝突で、これまでにパレスチナ人住民の90%近くが避難を強いられた。永久に追放されたままとなる事態が懸念されている。