イラン、パキスタンの武装勢力狙いミサイル攻撃 子ども2人死亡

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イラン北西部で演習を行う革命防衛隊のミサイル発射装置=2022年10月17日撮影/Wana News Agency/Reuters/File

イラン北西部で演習を行う革命防衛隊のミサイル発射装置=2022年10月17日撮影/Wana News Agency/Reuters/File

(CNN) 中東イランが16日、隣国パキスタンのイスラム教スンニ派武装勢力に対するミサイル攻撃を行い、子ども2人が死亡した。パキスタン当局が明らかにした。パキスタン側は「一方的な領空侵犯」と非難し、報復を警告している。

一方のイランは「精密なミサイルとドローン(無人機)による攻撃」を駆使し、パキスタン南西部バルチスタン州にある武装勢力「ジャイシュ・アル・アドル」の拠点2カ所を破壊したと発表した。政府系のタスニム通信が伝えた。

パキスタン外務省は攻撃で「罪のない子ども2人が死亡。少女3人が負傷した」と明らかにした。攻撃は一方的な領空侵犯であり、イランには「重大な結果」が待っていると警告している。

攻撃を受け、核保有国のパキスタンはイラン外務省の高官に「強く抗議」。イランの代理公使を呼び寄せ、「これにより生じる結果の責任は全面的にイランにある」と伝えた。

ジャイシュ・アル・アドルは16日遅く、イランの精鋭部隊、革命防衛隊(IRGC)が攻撃型ドローン6機と数多くのロケット弾で家屋2棟を破壊したと発表した。家屋内には同組織に所属する戦闘員の妻子が暮らしていたという。

IRGCは15日にも、イラク北部にあるイスラエルの情報機関モサドの「スパイ基地」や、シリア国内の「反イランテロ集団」を弾道ミサイルで攻撃したと発表していた。

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