ローマ教皇、母国アルゼンチンの初訪問検討 今年下半期か
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(87)は18日までに、母国であるアルゼンチンを10年以上前の教皇就任後、初めて訪れることを期待しているとの考えを示した。
イタリアのテレビ局「Nove」のトークショー番組に出演して述べた。「今年の下半期にアルゼンチンを訪問できる可能性を検討している」と説明。「おそらく8月の(フランス領)ポリネシアへの旅行後になるだろう」とし「できるならアルゼンチンに行く。行きたい」と述べた。
アルゼンチンのミレイ新大統領はかつて、同教皇を「悪魔の使節」とも呼称していたが、先週に教皇のアルゼンチン訪問を正式に招請していた。
同国は現在、物価が3桁で値上がりするハイパーインフレーションや貧困が急拡大する経済苦境に直面。教皇は「国民が多くの苦難を抱えていることを心配している。国にとって困難な局面にある」とも述べた。
今回の番組への出演では自らの健康問題に絡む懸念についても言及。最近になって気管支炎の症状や腹部の手術から回復したばかりだが、「奉仕できる能力を維持し得る限り」教皇を務めるとの決意を表明。
身を引くことは「私の考えの中心にない」としながらも、「辞任の可能性は全ての教皇にある」とも続けた。