イラン、精神障害を持つ死刑囚の刑を執行へ

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死刑を言い渡されていたモハマド・ゴバドルーさん/Amnesty

死刑を言い渡されていたモハマド・ゴバドルーさん/Amnesty

(CNN) イランで2022年の大規模デモにからみ死刑を言い渡されていた精神障害を持つ男性の刑が、23日に執行される見通しになった。

担当の弁護士が22日、X(旧ツイッター)への投稿で、首都テヘランの裁判所から通知があったことを明らかにした。

死刑判決を出した判事は、これまで多くの活動家やジャーナリスト、政治犯らに厳しい刑を科してきたことで知られ、米政府の制裁対象になったこともある。

国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、男性は22年9月にテヘラン市内のデモで地元当局者が下敷きになり、死亡した事件で罪に問われ、同年11月に「地上の腐敗」、12月末に「殺人」の罪で、それぞれ死刑を言い渡された。

アムネスティ・インターナショナルは、拷問による自白の強要や精神鑑定の不備など、裁判の問題点を挙げてきた。同団体は、男性が15歳の時から双極性障害で精神病院の管理下に置かれていたと指摘。精神障害者に死刑を適用することは国際法で禁止されていると主張する。

イランでは22年のデモ取り締まり以降、死刑が急増した。これについて人権団体は、政府が反体制派の恐怖心をあおろうとしていると批判している。

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