外国人旅行者への集団強姦で3人逮捕、4人が逃走中 インド東部
ニューデリー(CNN) インド東部ジャルカンド州の警察は4日までに、外国人旅行者の女性を集団で強姦(ごうかん)し、女性の夫に暴行を加えた疑いで、3人の男を逮捕した。残る容疑者4人の行方を追っている。
警察責任者によると、被害者の夫妻はジャルカンド州の東に位置する西ベンガル州から隣国ネパールにバイクで移動する途中だった。1日深夜にパトロール中の警官らに発見され病院へ運ばれた。女性は病院の医師に、強姦されたと語った。
警察は逃走中の容疑者の身元を把握し、特別捜査班を設置しているという。
インドでは性的暴力の被害者の名前を公表しないことが法律で定められている。警察は夫婦の名前や国籍を明らかにしていない。
インスタグラム上には2日、インドで襲われて「ナイフをのど元に突きつけられた」という夫妻の投稿があった。妻が強姦され、DNA鑑定のために病院へ運ばれたと書いている。
投稿はスペイン語で、妻の自己紹介にはブラジル人と記載されている。
妻は投稿の中で自分の顔のあざを見せ、「でも最大の苦痛はこれではない。死を覚悟するほどだった」と訴えた。
夫妻はさらに3日の投稿で、フォロワーの支援に感謝すると述べた。2人の体調は良好で、警察が残る容疑者の逮捕に全力を挙げていると報告した。
インドの公的機関、国家女性委員会(NCW)のシャルマ委員長は2日、X(旧ツイッター)への投稿で襲撃を非難し、被害者との対話で支援を表明したことを明らかにした。
インドでは女性への暴力が横行し、当局が対策に苦慮している。外国人旅行者が被害に遭い、国際社会の注目を集めた例は過去にもあった。2018年には西部ゴア州で、ホテルへ戻ろうとしていた英国人女性が強姦された。