フーシの商船攻撃で初の死者 アデン湾

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貨物船「M/Vトゥルー・コンフィデンス」=2022年、イタリア/Dario Bonazza/Reuters/File

貨物船「M/Vトゥルー・コンフィデンス」=2022年、イタリア/Dario Bonazza/Reuters/File

(CNN) イエメンの反政府武装組織フーシが6日、アデン湾を航行していた商船を弾道ミサイルで攻撃し、乗組員2人が死亡した。フーシによる商船への攻撃で死者が出たのは初めて。米当局者2人がCNNに明らかにした。

攻撃を受けたのはバルバドス船籍のばら積み貨物船「M/Vトゥルー・コンフィデンス」。2人が死亡したほか、6人が負傷した。乗組員は全員下船し、現場に到着した連合軍が状況を調べているという。

フーシは犯行声明を出し、攻撃前に同貨物船の乗組員がイエメン海軍からの警告を拒絶したと述べた。

フーシはイスラエルにパレスチナ自治区ガザ地区での軍事行動をやめさせるためとして、紅海とアデン湾で商船への攻撃を繰り返してきた。声明では、イスラエルが侵略をやめ、ガザ地区の封鎖を解除するまで攻撃を続けるとしている。

今回の攻撃を受けて、米国務省のミラー報道官は「フーシは貿易を妨害し、航行と国際水域の自由を妨げ、船員を危険にさらしただけでなく、船員を殺害した。米国は引き続きフーシの責任を追及する」と述べた。

米国や西側諸国の当局者によると、フーシはこれまでに紅海を航行する商船や米海軍と連合軍の艦船に対し、45回以上のミサイル攻撃やドローン(無人機)攻撃を仕掛けている。

米国防総省のグエン報道官によると、フーシの無人航空機(UAV)やミサイルの直撃を受けた艦船はない。だが、昨年10月以降、米国船籍を含む12隻以上の商船が攻撃を受け、被害が出た。

フーシの一連の攻撃に対し、米英は1月から共同でイエメンにあるフーシの武器庫などを標的に空爆を行っている。

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