ロシア大統領選、投票箱にインク プーチン氏続投確実に抗議

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ロシア大統領選のモスクワの投票所で、投票箱にインクを流し込む女性/Reuters

ロシア大統領選のモスクワの投票所で、投票箱にインクを流し込む女性/Reuters

(CNN) ロシアで3日間にわたり大統領選が実施され、長期政権を敷くプーチン氏の続投がほぼ確実視される中、抗議のため投票箱にインクを流し込む行為が目立っている。

ロシアでは2年あまり前のウクライナ侵攻開始以降、反体制活動が実質的に違法とされてきた。

だが、15日に公開された動画には、ロシア各地の投票所で投票箱にインクとみられる液体を流し込む抗議者の姿が映っている。投じられた票を無効にする狙いがある。

首都モスクワの投票所の監視カメラには、投票箱に緑のインクとみられるものを流し込む若い女性の姿が見える。ロシア国営メディアのRIAノーボスチ通信によると、女性は直ちに拘束され、選挙妨害の罪で刑事訴追される可能性がある。

投票は15日、ロシア各地のタイムゾーンで始まった。反体制派候補の大半は死亡するか投獄、亡命、出馬禁止の措置を受けているほか、単に形だけの野党候補に過ぎない場合もあり、プーチン氏は難なく勝利を収めて少なくとも2030年まで政権を延長するとみられている。

選挙結果は確定的だが、クレムリン(ロシア大統領府)にとっては反体制の動きを露呈させずに、この儀式を滞りなく進めることが重要になる。

しかし「ロシア連邦社会院」のアレーナ・ブルガコワ氏によると、有権者はボロネジ州やロストフ州、カラチャイ・チェルケシア共和国でも同様の抗議を繰り広げた。

抗議活動が同時多発的に起きていることについて、ブルガコワ氏は「故意の組織的な挑発」の証しだと主張している。

ロシア政府は反政府活動は真の抗議行動ではなく、金をもらって行う「挑発行為」だと主張することが多い。

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