ウクライナ、ロシア各地にドローン攻撃 大統領選前に越境攻撃強化
(CNN) ウクライナは13日、前日に続いてロシアへの越境作戦を展開し、少なくとも製油所3カ所をドローン(無人機)で攻撃した。
ロシアのプーチン大統領の再選が確実視されている大統領選を数日後に控える中、ウクライナはこのところ越境攻撃を激化させている。
ウクライナの国防関係の情報筋はCNNに、「ロシア経済の潜在能力を損なうことを目的とした綿密に練られた戦略を実行している」と明らかにした。
今回攻撃を受けたのはロシア西部のリャザン州とニジニノブゴロド州、北西部のレニングラード州にある石油精製施設。情報筋によると、これらの施設はロシア国内で最大級の規模だという。
ウクライナ国防省情報総局はロシア南部ロストフ州ロストフナドヌーにあるノボシャフチンスク製油所も攻撃を受けたと明らかにした。
情報筋はCNNに「目標は敵の資源を奪い、ロシアが戦争に直接注いでいるオイルマネーと燃料の流れを減らすことだ」と語った。
前日の12日には親ウクライナのロシア人武装集団がウクライナ側から越境攻撃を開始したと明らかにし、ロシア南西部クルスク州のテトキノ村を完全に掌握したと主張した。同州の知事は13日、同村が終日攻撃にさらされたままだと述べた。
ウクライナのために戦う反体制派の志願兵で構成される「自由ロシア軍団」は同日、テトキノ村にある司令部を破壊し、さらに前進しているとSNSで明らかにした。「血まみれの政権の防衛産業に危機をもたらす」とも書き込んだ。
CNNは同軍団の主張を独自に検証することはできない。だが同軍団が投稿した映像の撮影場所がテトキノ村であることを確認した。映像には建物が煙と炎に包まれている様子が映っている。