イスラエル軍、病院での作戦で90人殺害 ガザ北部
(CNN) イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザ地区北部にあるシファ病院での作戦を続け、「テロリスト」90人を殺害したと発表した。
同軍の声明によると、「市民や患者、医療スタッフ、医療機器に危害が及ばないようにしつつ」、総保安庁(ISA)と共同で作戦を実行。「テロリストを殺害し、病院周辺で武器を発見した」という。
だがCNNが18日に取材した、避難先のシファ病院で作戦を目撃した人は「病院にいた人に向けて発砲があった」と語った。この目撃者によると、発砲による死傷者はイスラエル軍により運び出されたという。
同軍はまた、病院で300人超を尋問し、別の160人を尋問のためにイスラエル領に連行したと明らかにした。
CNNはシファ病院外科部長を務める医師の証言を得た。同医師はイスラエル軍が18日未明に作戦を開始した時、病院にはいなかった。だが病院から退避することが認められた同僚らの報告として、男性スタッフが下着姿にされて寒い中屋外に出されたと明らかにした。同僚らは釈放された他の男性らからこの話を聞いたという。
外科部長の医師は「多くの人が拘束され、どこかへ連行された。病院からの退避を余儀なくされ、半裸で南方へ逃げた人もいれば、病院に戻るよう命じられた人もいる」と語った。
CNNはシファ病院とその周辺での作戦中に殺害または拘束した人々についての詳細をイスラエル軍に問い合わせている。