ガザ住民全体が「急性食料不安」に直面 米国務長官
(CNN) ブリンケン米国務長官は19日、パレスチナ自治区ガザ地区に住む人々の100%が現在、「重度の急性食料不安」に直面していると指摘した。訪問先フィリピンでの記者会見で語った。
ブリンケン氏は、住民全体がこの状態に陥った前例はないと指摘。ガザでは女性や子ども、さらに男性たちも「恐ろしい人道状況」にあるとして、イスラエルに民間人の保護を呼び掛けた。
また、イスラエルには危険にさらされている民間人の保護を優先し、人道支援を切実に必要としている人々に届ける絶対的な義務があると強調した。
同氏はイスラエルに対し、戦後のガザ地区について、同国の自衛とハマスによる奇襲攻撃の再発防止という目標に沿った計画を立てるよう強く求めたという。
ブリンケン氏は今週、サウジアラビアとエジプトを訪れ、イスラエルとハマスの「即時停戦合意」に向けて政府高官らと協議する。