親トランプ派弁護士、法廷で逮捕 集計機会社のメール流出めぐる尋問後に
(CNN) 2020年大統領選で不正があったとの陰謀論を唱える親トランプ前大統領派の弁護士、ステファニー・ランバート氏が18日、首都ワシントンの裁判所に出廷したまま逮捕されたことが分かった。
法廷ではこの日、投票集計機メーカー「ドミニオン・ボーティング・システム」が電子商取引大手オーバーストックのパトリック・バーン元最高経営責任者(CEO)を相手取り、大統領選に絡むうそで名誉を毀損(きそん)されたとして起こした訴訟の裁判が開かれた。
バーン氏の弁護を担当するランバート氏は職務上、ドミニオンが提出した機密文書を閲覧する権限があり、その中から見つけた社内メールを流出させたとして治安判事の追及を受けた。
ランバート氏は問題のメールについて、セルビア人のグループがドミニオンの要請で大統領選に介入したことを示す内容だったと主張。ミシガン州の保安官にこのメールを引き渡したことを認め、犯罪行為を通報するためと説明した。
同保安官も選挙不正の陰謀論を主張してきた人物で、このほどSNSへの投稿を通し、ドミニオンの内部文書2000点あまりを公開した。
判事はさらなる情報拡散を防ぐ必要があるとして、ランバート氏のデータベースへのアクセスを制限するよう指示し、メールを流出させた行為の違法性を改めて審理するとの方針を示した。
この訴訟とは別に、ランバート氏はミシガン州で大統領選後の集計妨害を共謀した罪に問われ、最近の公判に出廷しなかったことで逮捕状が出ていた。
同氏は18日の尋問終了後も法廷内にとどまるよう命じられ、そのまま姿を見せなかった。連邦保安局は深夜になって、同氏がミシガン州の刑事裁判に絡んで逮捕されたことを明らかにした。