スペインなど欧州4カ国、パレスチナ国家承認の「準備」で合意
(CNN) スペイン、アイルランド、マルタとスロベニアの各国首相は24日までに、ベルギー・ブリュッセルでの欧州連合(EU)理事会の開催に伴って会談し、パレスチナ国家を承認する「準備」について話し合ったことを明らかにした。
「前向きな貢献が見込め、適切な状況が到来した時」にパレスチナ国家を承認するだろうとの意見の集約ができたと述べた。
4首脳は共同声明で、「関連地域に永続的な和平と安定を植え付けられる唯一の方途はイスラエルとパレスチナ国家の2国家共存の実現を通じてであることで合意した」と説明した。
また、パレスチナ自治区ガザ地区の現状に触れ、「即時の停戦、無条件での人質の解放や迅速で大規模な持続性ある人道援助の搬入が緊急に必要とされている」との認識でも一致したと述べた。
欧州諸国によるパレスチナ国家承認の可能性については英国のキャメロン外相が今年2月、ガザでの戦闘終結への寄与を考慮し、承認を検討するとの考えを示していた。
アラブ諸国の大使をロンドンの英国会内に招いた会合で述べたもので、キャメロン氏は2国家共存の解決策が軍事衝突に終止符を打つ「不可逆的」なプロセスになることに寄与するとも説いていた。