喜び失ったイースター礼拝、ガザ住民が平和へ祈り

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31日、ガザ市内の教会でイースター(復活祭)礼拝に参加する人々/AFP/Getty Images

31日、ガザ市内の教会でイースター(復活祭)礼拝に参加する人々/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区北部で3月31日、ガザ市内の教会にキリスト教の住民が集まってイースター(復活祭)の礼拝が行われ、平和と戦争で家を追われた住民の帰還を願って祈りをささげた。

「かつてとは全く違う祝日になった。私たちみんなが同じように戦争で苦しむ境遇にある。祝日は祈りと儀式だけになった」。シスターのナビラ・サレハさんはそう語る。1000人に満たないガザ地区のキリスト教徒のうち、31日の礼拝に出席したのは十数人ほど。30日夜には暗闇の中、同教会で徹夜祭が行われた。

「かつて私たちは祈りの後、喜びに満ちたお祝いをしていた。花火が上がり、あいさつを交わして、子どもたちにチョコレートやプレゼントを配った。今年は何もない。状況が一変してしまった。私たちは同じ戦争の恐怖の中で生きている」とサレハさんは言い添えた。

家族や親しい人たちが殺されたり、避難したりしていなくなった現実は、伝統的なイースターのお祭りに暗い影を落としている。

礼拝に出席したムーサ・アヤドさんは言う。「いつも春の花の香りに満ちていた祝日に、今は血と破壊のにおいが混じっている」「この祝日はかつて、子どもたちが幸せでいて、食べ物や新しい服をもらう日だった。今は命も安全も奪われて泣いている。それがこの祝日の私たちの状況だ」

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