イスラエル求めた兵器全てを供与はせず、米軍制服組トップ
(CNN) 米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は31日までに、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの軍事作戦に関連し、同国が米国に求めた兵器の全てを供与しているわけではないと述べた。
記者団に、米国はイスラエルの軍事能力の維持を支持しているが、「同国が引き渡しを要請した兵器類を全て提供していない」と述べた。
この理由について一部の兵器類については米国に調達できる能力がないことに加え、「現段階の状況で差し向けたくはない種類のものもある」との事情に触れた。
ブラウン氏の今回の言動について統合参謀本義議長付の報道担当者は、同盟国や協力国へ軍事援助を実施する前の通常の考慮を反映していると指摘。在庫分への影響や米軍の即応態勢へのしわ寄せなどを踏まえた判断としている。
その上で、米国はイスラム組織「ハマス」から国を守る戦いをしている同盟国のイスラエルへ軍事支援を続けるとの公式見解も述べた。
訪米したイスラエルのガラント国防相らと会談したブラウン氏は、イスラエル側は様々な種類の軍事支援を要望したと説明。「彼らは会談の機会があるごとにこれらの要請を伝えた」とした。
イスラエルへの米国の軍事援助についてはCNNが先に、ガラント国防相がF15型やF35型の戦闘機、攻撃型ヘリコプター「アパッチ」の新たな編隊の提供を求めたと伝えていた。