ロシア軍が猛攻、脆弱な防衛線押し込む ウクライナ東部
ウクライナ軍の参謀本部は英国の評価に直接コメントしなかったが、4月1日に発表した更新情報ではウマンスケと呼ばれる村落を巡る戦闘について説明した。ウマンスケは前出のトネンケからウクライナ領へ約4キロ西に入った地点に位置する。
CNNからの質問に対し、ウクライナ軍は現在トネンケを制圧しているのがどちらの軍なのか答えるのを控えた。
ウクライナ国防省との強いパイプを持つジャーナリスト、ユーリイ・ブトゥソフ氏は、ソーシャルメディアにトネンケの西での戦闘だとする動画を投稿した。
ブトゥソフ氏は1日、CNNの電話取材に答え、「ここしばらくは」ロシア軍がトネンケを抑えていると述べた。その上で、「この地域の前線が破られたとは断言できないが、現状押し込まれており、徐々に後退している。ロシア軍にとって成功と言える戦況になっている」と分析した。
ウクライナ軍の参謀本部は、前線の複数の村落周辺でロシア軍の攻撃を撃退したとも発表したが、CNNが前線の兵士に取材したところ、自軍守備隊の陣地と兵員、弾薬の不足を懸念する声が聞かれた。