ウクライナ、サッカーのユーロ本大会に進出 観客席から歓喜の声
(CNN) サッカーの欧州選手権(ユーロ)予選は26日、ウクライナがプレーオフ決勝でアイスランドを破り、本大会への進出を決めた。
ポーランド・ヴロツワフ市立競技場での試合には数万人のウクライナ人サポーターが詰めかけた。
ウクライナは2対1の逆転勝ち。決勝ゴールを決めた英チェルシー所属のミハイロ・ムドリク選手は、試合終了のホイッスルとともにひざまずいて祈りをささげた。
チームの選手や監督がピッチ上で勝利を祝い、観客席全体から歓喜の声が上がった。スタジアムはウクライナ国旗の青と黄色で埋め尽くされた。
ウクライナは予選グループステージでイングランド、イタリアに次ぐ第3位に終わったが、プレーオフ準決勝でボスニア・ヘルツェゴビナを破り、本大会進出をかけたアイスランド戦に臨んだ。
前半30分にアイスランドに先制点を許したものの、後半でビクトル・ツィガンコフ選手が同点ゴールを奪った。
ウクライナのゼレンスキー大統領はSNS「テレグラム」への投稿で「決定的勝利」をたたえ、代表チームに「ウクライナ国民が困難に直面してもあきらめず、戦い続ければ必ず勝つことを改めて証明してくれた」と感謝の言葉を贈った。
本大会は6~7月にドイツで開催される。ウクライナが主要な国際大会に出場するのは、2022年にロシアの侵攻が始まってから初めて。ロシアは侵攻を理由に予選参加を禁止された。