ロシア軍の攻撃で7人死亡 ウクライナ北東部ハルキウ
(CNN) ウクライナ第2の都市、北東部ハルキウの2カ所でロシア軍の攻撃があり、当局者らによると少なくとも計7人が死亡した。
ハルキウ州のシネフボウ知事によると、6日朝までの夜間に連射されたロシア軍のミサイル「S300」で6人が死亡、11人が負傷した。
また、6日午後の攻撃では少なくとも1人が死亡、3人が負傷した。負傷者の中には66歳の男性と12歳の少女が含まれている。市内の教育施設と住宅地のインフラが被害を受けた。
ゼレンスキー大統領は遺族らに弔意を表し、「ハルキウの防空を強化する必要がある」と強調してパートナー諸国の支援を呼び掛けた。
ハルキウはロシア国境に近く、これまでも攻撃による死者が報告されている。ウクライナのイエルマーク大統領府長官は今月、米政治ニュースサイト「ポリティコ」とのインタビューで、ロシアが今春、ハルキウを攻撃の標的とする可能性が高いと述べていた。
ウクライナ軍によると、南部の港湾都市オデーサには6日午後、弾道ミサイル1発が撃ち込まれ、少なくとも1人が死亡した。
南部ザポリージャ州のフェドロフ知事によれば、州都ザボリージャには5日夜にミサイル5発が撃ち込まれ、4人が死亡、31人が負傷。6日にも5発の攻撃を受けたが、死傷者は出なかった。
北大西洋条約機構(NATO)諸国はウクライナの要請を受け、防空システムの支援強化を検討している。ドイツのベアボック外相は先日、各国が拠出できる手持ちの装備を調べることで合意したと述べた。