ダムが決壊、数千人が避難 ロシア南部
(CNN) ロシア南部のオレンブルク州でダムが決壊し、当局によれば、数千人が避難している。
地元当局者は国営タス通信に対して、同州オルスク市のダムが川の水流をおさえることができず、2カ所で決壊したと明らかにした。
タス通信によれば、洪水のため、少なくとも3人が死亡した。
当局の報告によれば、子ども1019人を含む4208人が避難したほか、8万2200人を収容する495カ所の一時的な宿泊施設の準備が進められている。
地元当局によれば、6日午前の時点で、川の水位はダムが対処できるよう設計された水位のほぼ2倍だった。
地元の検察によれば、ダムの決壊は施設が適切に保守管理されていなかったために発生した。犯罪としての捜査が開始されたという。
タス通信によれば、6日午前までに水は市内のいくつかの地区に達し、約2400軒の住宅が浸水した。
同州の高官はSNSへの投稿で、被災した地域には緊急事態宣言が出されたと明らかにした。住民に対しては洪水が発生した地域ではすぐに避難するよう呼び掛け、自主的に避難しない場合は、警官らによって強制的に避難させるとした。
オルスク市は人口23万人で、隣国カザフスタンとの国境に近い。