ウクライナ、ロシア飛行場に大規模ドローン攻撃と主張 要員殺害、戦闘機破壊
(CNN) ウクライナの情報筋は5日、CNNに対し、ロシア西部ロストフ州の航空基地に大規模なドローン(無人機)攻撃を仕掛け、ロシア軍の要員数人を殺害、複数の戦闘機を破壊したと明らかにした。
情報筋によると、ウクライナ保安局とウクライナ軍がモロゾフスク飛行場への攻撃に関与した。情報筋はCNNに対し、攻撃でロシアの戦闘機6機が破壊されたと説明。「ロシア軍の潜在力を低下させる重要な攻撃だ」と言い添えた。
この飛行場を狙った理由は、「ウクライナ軍の陣地や国境の集落に誘導爆弾を投下する」航空機の基地として使用されていたためだという。ロシア軍の要員20人程度が死傷したとも述べた。
CNNはこうした主張について独自に検証できていない。ウクライナ側の主張が正しければ、2022年2月の紛争開始以来、ロシア国内の飛行場に対して実施された攻撃としては最も破壊的なものとなる。
ロストフ州のゴルベフ知事はSNSテレグラムで、モロゾフスク地区に対して40機を超えるドローンによる攻撃があり、変電所に「軽微な被害」が出たことを確認。ただ、負傷者はいないとした。
ロストフ州はウクライナと国境を接するロシア南部の州。23年9月には、同州の都市ロストフナドヌーにあるロシア軍の拠点付近で爆発が発生した。
ウクライナ軍は標的を定めた越境攻撃を実施する構えを強めている。ロシア国内における戦争への支持を低下させつつ、ロシアのインフラを劣化させる狙いとみられる。