ロシア、キーウ州最大の発電所にミサイル攻撃

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ロシアの攻撃後に発生した発電所での火災に対応する消防士/State Emergency Service of Ukraine/Reuters

ロシアの攻撃後に発生した発電所での火災に対応する消防士/State Emergency Service of Ukraine/Reuters

(CNN) ウクライナのキーウ州最大の発電所に11日未明、ロシア軍のミサイル攻撃があり、火災が発生した。死傷者はいない。

エネルギー会社「ツェントルエネルゴ」は、所有するトリピルスカ火力発電所が完全に破壊されたと明らかにした。同発電所はキーウ、チェルカーシ、ジトーミル各州の最大の電力供給源だが、今回の攻撃による停電は発生していない。

ソーシャルメディアに投稿された映像には、同発電所から煙が凄まじくのぼり、火災が発生している様子が映っている。

ツェントルエネルゴの声明によると、ハルキウ州にある火力発電所も先月22日に攻撃を受け、破壊された。また、2022年7月にはドネツク州の火力発電所もロシア軍に占領されており、今回トリピルスカ火力発電所が破壊されたことで同社は発電能力を全て失った。

11日にはウクライナの民間エネルギー最大手DTEKの発電所2カ所にもミサイルとドローン(無人機)による攻撃があり、「深刻な被害」が発生しているという。

同社は国内で使用される電力の20%を発電している。ロシアによる2022年の全面侵攻以来、最も深刻な攻撃をここ3週間受けていると明らかにした。運用する発電施設の約80%が攻撃で破壊されたとしている。

ウクライナ空軍によると、ロシアは10日夜から11日未明にかけて、極超音速ミサイル「キンジャル」6発を含む計82のミサイルとドローンで攻撃した。ウクライナはミサイル18発とドローン39機を撃墜したものの、キンジャルは迎撃できなかったという。

攻撃を受けてウクライナのゼレンスキー大統領は、防空システムの供与を同盟国にあらためて訴えた。

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