砂浜に「ヘルプ」、孤島に取り残された3人を米軍が救助 親類と偶然の出会いも
それから1週間はココナツの実を食べてしのいだ。飲み水は島内の小さな井戸から確保できた。
米領グアムの救助隊に家族から連絡が入り、捜索が始まったのは4月6日。沖縄の嘉手納空軍基地から派遣された米海軍の偵察機が翌日7日、海岸に描かれた「HELP」の文字を発見した。
プルワット環礁からピケロット環礁までは160キロ以上離れており、捜索範囲は26万平方キロを超えていたが、この文字が手がかりになった。
救助された男性と親類だとわかったミクロネシア出身の救助隊員/US Coast Guard Forces Micronesia
9日には沿岸警備隊の船がピケロット島に到着。救助隊員の1人はミクロネシア人で、現地の言葉を話していた。この隊員が自分の名を告げると、救助された男性は信じられない様子だった。「驚いたことに、私は彼らの親類だった」「相手は私が沿岸警備隊員で、彼らを助けようとしていたことを信じられない様子だった」と隊員は話している。