帰還試みた避難民に攻撃、母に抱かれた女児が撃たれ重傷 ガザ中部

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(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で14日、南部ラファなどに避難している住民ら数千人が自宅へ戻ろうとして北上したが、イスラエル軍の攻撃を受けて引き返した。母親に抱かれていた5歳の女児が頭部を撃たれ、重体に陥っている。

インターネット上では14日、ガザ中部の海岸通りを避難民がかつてない規模で北へ移動する光景の映像が拡散した。

一部の住民はCNNに、イスラエル軍が女性や子どもの帰還を認めているとの情報を聞いたと話した。親族がすでに北部へ戻ったと語る人もいた。

一方、イスラエル軍はCNNの取材に対し、帰還を許可したとされる情報は間違いだとコメント。「ガザ北部は今も戦闘が続く地域で、帰還は認められていない」と言明した。

映像には、避難民の集団が南へ引き返す場面も映っている。上空からドローン(無人機)と航空機の音が響き、遠くにミサイルが見えて人々が必死で逃げ出した様子が分かる。

撃たれた女児が頭から血を流し、男性に運ばれる場面の映像もあった。母親はCNNとのインタビューで、4人の子どもを連れて検問所を通過しようとしていたと話した。

列に並んで待っていると、目の前で2人の男性が割り込み、これに対してイスラエル兵らが発砲した。母親は「抱いていた娘を降ろして歩かせようとしたら動けず、自分の両手が血だらけになっていた。娘の名前を呼んでも返事がなかった」と振り返る。

女児はガザ市のアクサ病院へ運ばれ、治療を受けている。母親によると、今も集中治療室(ICU)に入っているという。

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