ガザ入りの支援物資トラックの台数、戦闘開始前の約2割 大きな改善なし
(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)と世界食糧計画(WFP)は18日までに、パレスチナ自治区ガザ地区に人道支援物資などを運んだトラックは昨年10月7日の戦闘勃発以降、合計で1万9400台以上に達したと報告した。
このうちの90%が人道支援物資を、残りの10%が民間部門向けの貨物を積んでいた。食料を搭載してガザに到着したトラックの1日あたりの平均台数は、戦闘開始前の水準の半分以下となっていた。
食料以外の物資を載せてガザ内に入ったトラックを含めれば、その平均台数は10月7日前と比べ約20%の規模だった。
UNRWAなどが今月7日までの最新情報を含めてまとめたデータによると、昨年10月7日以降にガザに食料を搬入したトラックの平均台数は1日あたり73台。他の物資は33台だった。昨年1~9月の場合、食料は150台で、他の物資は350台となっていた。
これらの数字を3月26日までの期間が対象だったデータのものと比べれば、大きな変動はないことがわかる。前回データでは、ガザに進入したトラックの合計は1万7300台以上だった。
このうち人道支援物資を届けていたのは92%で、民間用の物資は8%だった。食料を持ち込んでいたトラックの1日の平均台数は軍事衝突の開始前と比べ約45%の水準となっていた。