イスラエル各地で反政府デモ、人質解放と早期選挙を要求

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イスラム組織ハマスに拘束された家族らの解放を求める人々=11日、イスラエル・テルアビブ/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

イスラム組織ハマスに拘束された家族らの解放を求める人々=11日、イスラエル・テルアビブ/Ahmad Gharabli/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルのテルアビブなど数都市で11日、パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されている人質の解放と総選挙の早期実施を求めるデモが展開された。

デモはカイザリア、レホボト、ハイファでも実施され、人質の家族らも参加した。イスラエルでは14日の建国記念日に向け、12日夜から行事が始まる。

デモ隊はイスラエル国旗とともに、人質の写真を貼ったプラカードなどを掲げ、政府に人質を無事に帰還させるよう求めた。

イスラエルでは昨年10月7日、イスラム組織ハマスの奇襲攻撃で約240人が連れ去られた。今も残る128人のうち、生存者は92人とされる。

デモには、息子が人質になり、1月に死亡を知らされた母親も参加していた。母国で埋葬するため、息子たちの遺体を返還してほしいと訴えた。

別の母親も、奇襲攻撃で殺害された息子の遺体がガザへ運び去られたままになっていることに対し、「どれだけ苦しめばいいのか」と抗議。ネタニヤフ首相はすべての人質について、生存者の帰還と遺体返還を実現するべきだと主張した。

国防省前のデモを受けて派遣された騎馬警官=11日、イスラエル・テルアビブ/Jack Guez/AFP/Getty Images
国防省前のデモを受けて派遣された騎馬警官=11日、イスラエル・テルアビブ/Jack Guez/AFP/Getty Images

一方ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は、人質になっていた男性(51)について、1カ月以上前にイスラエルの空爆で死亡したと発表した。

カッサム旅団の報道官によると、この男性は拘束場所がイスラエル軍の空爆を受けた時に負傷し、集中治療を受けられなかったため容体が悪化して死亡したという。

男性は英国とイスラエルの二重国籍で、昨年10月7日にイスラエル南部キブツ・ニリムから連れ去られた。この時に弟が殺害され、母親も一緒に拉致されたが、11月に解放されている。

イスラエル首相府はCNNに、男性の安否は不明だと述べた。英外務省は情報収集中としている。

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