ロンドンで置き去りの赤ちゃん3人、兄妹関係が明らかに
ロンドン(CNN) 今年1月に英ロンドン東部の公園で置き去りにされていた黒人の赤ちゃんは、7年前と5年前に近くで見つかった2人の赤ちゃんときょうだいの関係にあることが明らかになった。警察が両親を捜している。
1月に置き去りにされた女児はエルサちゃん。寒空の下、夜9時すぎに犬の散歩で通りかかった市民が見つけた。発見者は、タオルに包まれたエルサちゃんの体を温めながら救急車を待ったという。
警察は翌週、大きなコートを着てリュックサックを背負った女性が直前に目撃されたとして、情報提供を呼び掛けた。
この地区には過去にも黒人の赤ちゃんが放置されていた。現地のメディアは、2017年9月に近くの小さな公園で保護された男児にハリー君、その1年半後に別の公園で見つかった女児にロマンちゃんという仮名をつけて報じた。
ハリー君の体には毛布が巻いてあった。警察は当時、母親に名乗り出るよう呼び掛けたが、応答はなかった。
ロマンちゃんも毛布と買い物袋に包まれた状態で置き去りにされた。発見、通報した男性の話によると、直後に雪が降り出すほどの寒さで、ロマンちゃんの額は冷え切っていたという。
英PAメディアによると、ハリー君とロマンちゃんはその後、新たな家庭の養子になった。
当局のDNA鑑定で、3人はきょうだいと判明していた。裁判所が3日に報道制限を解除したため、メディアは詳細な情報を伝えることが可能になった。
PAメディアは判事の発言として、英国内で子どもが置き去りにされる例は極めてまれだからこそ、この件は公共の関心事だと伝えた。