ガザの100万人、来月半ばまでに飢餓に直面の可能性 国連が警告
(CNN) 国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官は12日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘のために、来月半ばまでに100万人余りのパレスチナ人が飢餓に直面する可能性があると警告した。
国連によれば、ガザと、アフリカ北東部スーダンでの紛争は「何百万人もの人々を飢餓の瀬戸際に追い込んでいる」という。
グリフィス氏は、21世紀の飢饉(ききん)は予防可能な災難だと指摘。主要7カ国(G7)の指導者に対しては飢餓を食い止めるために影響力を行使するよう求め、飢餓の公式宣言を待って行動することは何十万人もの人々に対する死刑宣告だと訴えた。
グリフィス氏によれば、ガザの100万人余りの人々が来月半ばまでに死と飢餓に直面するとみられるという。
グリフィス氏は、人道援助は紛争の解決手段ではないとし、G7に対し、支援団体が支援を必要としている全ての人々にたどり着けるよう政治的な影響力と人的・物的資源を直ちに活用しなければならないと述べた。