「ガザ住民の半数が死か飢餓に直面」 国連報告書
(CNN) 国連は、人道危機が深まっているパレスチナ自治区ガザ地区で、人口の半分にあたる100万人超が来月中旬までに「死か飢餓に直面する」ことが予想されると警告している。
国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は報告書で、「物資が大幅に不足していることと併せて、紛争により多くの人が死亡し、破壊や避難も前例のない規模だ。人道支援も極めて制限されている」と指摘した。
こうした状況は、ガザ地区南部ラファでの軍事作戦が拡大していることから、まだ続く可能性が高いとの見方を示した。
さらに、戦闘行為が停止し、人道支援が行われなければガザの人々の死亡率は日を追うごとに著しく高まると警告した。
報告書ではまた、ガザだけでなく、「悲惨な状況」に陥っているアフリカ北東部スーダンやカリブ海の島国ハイチ、南スーダンなどでも飢餓を防ぐための緊急の支援が必要とされていると強調している。