猛暑のギリシャ、島を散歩の外国人観光客が相次ぎ行方不明に
(CNN) 猛暑が続くギリシャの島で、ハイキングに出かけた外国人観光客が相次いで行方不明になっている。数日前には英国のテレビで活躍するマイケル・モズリーさんが猛暑の中で散歩に出かけ、遺体で発見されていた。
地元当局のSNSによると、米国人のアルバート・カリベットさん(59)は11日、アモルゴス島で行方不明になった。ルートをたどって村へ向かう途中だったという。
行方不明になっている米国人のアルバート・カリベットさん(59)/Municipality of Amorgos
アモルゴス島の観光担当副市長が13日にCNNに語ったところによると、カリベットさんは10年ほど前からほぼ毎年、アモルゴス島を訪れていた。
カリベットさんが行方不明になったアモルゴス島/Marco Simoni/imageBROKER/Shutterstock
一方、サモス島ではオランダ人観光客の男性(74)が9日から行方不明になっており、大規模な捜索救助活動が続いている。
同島の救助隊は12日、この男性はマラトカンボス地区でハイキングに出かけていたとフェイスブックに投稿した。捜索には地元住民も協力している。
ギリシャ警察は13日、この2人について、警察や消防、ボランティアが出動し、空からの捜索も行っていると説明。「残念ながらこれまでのところ、いずれについても情報はない」と言い添えた。
英国人のモズリーさんは、断続的な断食を提唱してテレビで人気になった医師で、シミ島で散歩に出かけたまま戻らなかったことから妻が行方不明を届け出た。遺体で発見されたのは数日後だった。
ギリシャで続く猛暑は13日にピークを迎える見通しで、気象庁は熱波に対する警戒レベルを上から2番目に高い「オレンジ」に引き上げている。