ウクライナ北東部で激しい戦闘、ロシア軍部隊の孤立化試みる
(CNN) ウクライナ北東部ハルキウ州のボウチャンスク市の周辺で激しい戦闘が続いており、ウクライナ軍は国境を越えて侵入してきたロシア軍を孤立させようとしている。
ウクライナとロシアの軍事ブロガーによれば、ボウチャンスクの北の端に位置する骨材工場で激しい戦闘が行われている。
ウクライナ軍の部隊長はボウチャンスクの状況について、「厳しいが、制御できている」とし、ロシア軍は「包囲されている」と述べた。
部隊長は16日、SNSへの投稿で、ウクライナ軍は陣地を失うことはなく、攻撃を成功させるときもあり、陣地を解放してロシア軍を押し戻していると述べた。
ロシア軍は先月、多方面から越境し、ウクライナに侵攻した。ロシア側は越境攻撃について、ウクライナと国境を接するベルゴロド州などの都市に対するウクライナ軍の攻撃を防ぐための緩衝地帯を設けることを意図していると説明している。
ロシア軍は当初、国境付近の複数の集落を占領し、ボウチャンスクの境界へと侵攻した。
ウクライナの監視団体「ディープステート」によれば、ロシア軍の小集団が繰り返し工場を確保しようと試みたものの、ウクライナ軍が撃退した。
ディープステートによれば、ロシア軍への補給が難しくなっているとみられ、食料や水はドローン(無人機)で運ばれている。
ロシア側の軍事ブロガー「ウォーゴンゾ」はSNSへの投稿で、ボウチャンスク周辺で戦闘が激化しているとし、ウクライナ軍が攻撃を行い、ロシア軍を陣地から追い出そうとしていると述べた。ロシア軍が包囲されているかどうかには言及しなかった。