中国南部、集中豪雨で13人死亡 1万人避難
香港(CNN) 中国の国営メディアは21日、集中豪雨により9日以降少なくとも13人が死亡したと報じた。同メディアの映像では、市街地と建物が冠水し、緊急救助隊員が高速ボートで孤立する住民の元に急行する様子が映っている。
中国国営中央テレビ(CCTV)は同日、死者のうち少なくとも9人が広東省梅州市で死亡したと報じた。同市は、市内の川沿いで記録的な洪水が発生しているとの報告があり、最大規模の被害が発生している。
広東省は人口1億2700万人を擁する経済圏で、毎年4月から9月にかけて洪水に見舞われる。しかし気候危機によって同省では近年、より激しい暴風雨や深刻な洪水が発生している。
国営メディアによると、今週初めには梅州市から1万人以上が避難し、13万人が停電に見舞われた。市当局は洪水管理緊急対応レベルを1に引き上げた。中国の洪水対応システムは4段階に分かれており、レベル1が最も深刻だ。
近隣の南部福建省では、少なくとも4人が死亡し、40県で推定58万6500人が豪雨の影響を受けたという。
国営メディアは、南部広西チワン族自治区で48の河川が洪水警戒水位を超えており、当局が緊急対応レベル2を発令したと伝えている。
国営メディアは20日、人気の観光名所として有名な、桂林市を流れる川でも1998年以来最悪となる洪水が発生し、6000人以上が避難したと報じた。