ICC、ロシア前国防相らに逮捕状 戦争犯罪などの疑い

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ICCがロシアのショイグ前国防相(左)とゲラシモフ参謀総長(右)に対して逮捕状を出した/Reuters

ICCがロシアのショイグ前国防相(左)とゲラシモフ参謀総長(右)に対して逮捕状を出した/Reuters

(CNN) 国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は25日、ロシアのショイグ前国防相とゲラシモフ参謀総長に対して戦争犯罪などの疑いで逮捕状を出したと明らかにした。

ICCは2人が民間人への攻撃を指示し、少なくとも2022年10月から昨年3月にかけてウクライナ各地の発電所などの民間施設を攻撃し、損害を生じさせたとして戦争犯罪2件で責任があると指摘した。また、人道に対する罪も犯したとしている。

ロシア国営タス通信が報じたところによると、ショイグ氏が現在トップを務めている国家安全保障会議は「ICCの決定は無効」と一蹴した。

ウクライナ側はICCの逮捕状発行を歓迎した。同国のゼレンスキー大統領は、ロシアのいかなる階級の人物も犯罪の責任から逃れられないことを示していると指摘した。

逮捕状の発行により、ショイグ氏とゲラシモフ氏は指名手配リストに載るが、実際に責任を追及されるか不明だ。

ICCは欠席裁判を行わず、またロシア側が2人の身柄を引き渡す可能性は低い。

ロシアによるウクライナ侵攻に関しては、ICCはこれまでにウクライナの占領地からの違法な子ども連れ去りに関わったとして、ロシアのプーチン大統領と同国で子どもの権利問題を担当するリボワベロワ大統領全権代表にも逮捕状を出している。

ICCには124カ国が加盟しているが、米国やロシア、ウクライナは加盟していない。加盟国は逮捕状が発行された人物を逮捕して引き渡す義務がある。

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