極めて危険なカテゴリー4 ハリケーン「ベリル」接近、カリブ厳戒

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ハリケーン「ベリル」を捉えた衛星画像/CNN Stormbot

ハリケーン「ベリル」を捉えた衛星画像/CNN Stormbot

(CNN) 大西洋で発生した今シーズン初のハリケーン「ベリル」が6月30日、勢力を強めて極めて危険な「カテゴリー4」に発達し、最大風速約58メートルでカリブ海のウィンドワード諸島へ向かっている。

ベリルはハリケーン観測史上最も早い時期に、大西洋でカテゴリー4に発達した。6月にカテゴリー4を記録したハリケーンは史上初めてだった。

ウィンドワード諸島は30日深夜から7月1日未明にかけて暴風域に入る見通し。シーズン初のハリケーンがこれほど早く到来するのは異常で、これまでの平均は8月11日だった。

米東部時間の30日午後8時現在、ベリルはバルバドスの東南東約321キロの地点を西へ進んでいる。勢力は30日朝までの24時間で急激に強まった。

ベリルの接近に備えるバルバドスの住民=30日/Ramon Espinosa/AP
ベリルの接近に備えるバルバドスの住民=30日/Ramon Espinosa/AP

カリブ海のバルバドス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、グレナダ、トバゴ(トリニダード・トバゴ)にはハリケーン警報が出され、各国が大雨や暴風、危険な高潮や大波に対する警戒を呼びかけている。ウィンドワード諸島では大雨による洪水が発生する恐れもある。

ベリルはウィンドワード諸島にあるグレナダおよびセントビンセント・グレナディーンの島付近を通過する見通し。この地域を襲うハリケーンとしては、2004年のハリケーン「アイバン」以来、最大となる。

ベリルは58年ぶりという早い時期に、大西洋でカテゴリー3以上の大型ハリケーンに発達していた。専門家によると、ハリケーンシーズン初期にこれほど急激に勢力が強まるのは極めて異例。6月に大西洋中部で強いハリケーンが発生するのはまれだという。

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