パリでロシア人の男を拘束、オリンピック「不安定化」企てた疑い
パリ(CNN) オリンピック(五輪)開幕を目前に控えたフランスのパリでロシア国籍の男が拘束され、大会を妨害しようとしていた疑いがあるとして予備捜査の対象になっている。現地の検察が23日、CNNに明らかにした。
検察によると、当局が行政命令に基づきこの男の住居を捜索した結果、「オリンピック期間中の不安定につながりかねない事案」の準備をしていた証拠が見つかったとされる。
男は23日、「フランス国内で敵対行為の誘発を目的に外国勢力と諜報(ちょうほう)活動を行った」容疑で拘束され、予備捜査の対象となった。
有罪を言い渡された場合、30年以下の禁錮が科される可能性がある。
男が企てていたとされる計画について、検察は具体的な内容は明らかにしていない。
オリンピック開会式は26日、パリ中心部で行われる。
フランス内相は先週、約4000人がオリンピック関連のイベントへの入場を認められなかったと説明し、当局は特にロシア人とベラルーシ人に注意を払っていると述べていた。
開会式当日は、パフォーマンスを披露する予定だったダンサー200人あまりがストを実施する可能性がある。
ダンサーでつくる組合の代表は23日、「交渉は継続中」としながらも、23日のスト予告はまだ撤回していないとCNNに説明した。
22日には開会式会場となるセーヌ川沿いで約220人のダンサーが、ダンサー間の賃金格差や住宅環境の格差に抗議してリハーサルを中止していた。