ガザ各地にイスラエル軍の攻撃、子ども含む19人が死亡
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の各地でイスラエル軍の攻撃が続き、28日には子どもを含めて少なくとも19人が死亡した。ガザの病院関係者や文民保護当局者が語った。
ガザ南部ハンユニスの中心部では、民家1棟が空爆を受けた。死傷者が搬送された市内のハンユニス病院によると、この攻撃で少なくとも10人が死亡した。CNNが病院で撮影した映像には、霊安室に置かれた数人の遺体袋や、負傷者を運ぶ人々の姿が映っていた。
文民保護当局によると、イスラエル軍が住民らの避難先に指定していた南部マワシ地区の「人道区域」でも複数のテントが空爆され、少なくとも4人が死亡した。マワシに近い都市ラファのクウェート病院によると、このうち1人は生後まもない女児だった。
CNNが入手した現場映像では、首を切断された血まみれの子どもの遺体を男性が腕に抱き、病院の入り口に向かって歩いている。男性は「私の息子も、兄弟とその妻、姉妹もみんないなくなった」「やつらはテントを攻撃した。本当にテントを攻めたんだ。母も死んだ」と話した。
この映像には生々しい内容が含まれるため、CNNは公開を控えている。
ハンユニスへの攻撃についてCNNがイスラエル軍に問い合わせたところ、軍は国際法に基づいて民間人の被害軽減に努めつつ、イスラム組織ハマスの軍事、行政能力を解体するために作戦を展開していると主張した。
文民保護当局が28日に出した声明によると、さらにガザ中部のガザ市とデイルアルバラでも、イスラエル軍の攻撃で計5人の死者が出た。