高級ホテルに墜落したヘリ、保有会社の従業員が無断使用 オーストラリア
オーストラリア・ブリスベン(CNN) オーストラリア北東部クイーンズランド州ケアンズの高級ホテル屋上にヘリコプターが墜落した事故で、死亡したパイロットは同機を保有する会社の従業員だったことを、同社が確認した。従業員は無断でヘリを使用したと説明している。
ヘリコプターのチャーター会社、ノーティラス・アビエーションの13日の発表によると、死亡したパイロットは4カ月前に採用された従業員で、墜落事故を起こす前夜、昇進祝いのパーティーに出席していた。
パーティーは会社のイベントではなく、友人たちが手配していたという。
ヘリコプターが墜落したホテル付近には立ち入り禁止のテープが張られた=12日、豪州ケアンズ/Courtesy Veronica Knight
事故が起きたのは12日未明。ホテルの利用客やスタッフは避難して無事だった。
ヘリが墜落したホテル屋上では火災が発生し、機体は炎に包まれた。一帯には燃料が飛び散り、7階建ての建物の上層階は窓が破損した。
最上階の客室で就寝中だった宿泊客2人は軽傷を負って病院に搬送された。
クイーンズランド州警察は12日、パイロットが無断でヘリを飛行させたと説明。しかしヘリが盗まれたのかどうか、意図的な墜落だったかどうかについてはコメントしなかった。
オーストラリア運輸安全局によると、ヘリはホテルから5キロほど離れたケアンズ空港から飛び立っていた。当時は視界が悪く、雨が降っていた可能性もある。